PPPDの診断基準

PPPDの診断基準も提案されています。その主なポイントをわかりやすく示してみましょう。

めまいの主な症状は?
・フワフワする感じがある
・足元がゆらぐような不安定な感じ
・自分自身、あるいは外界が揺らぐ感覚(ただし、グルグル回らない)など

『フワフワするめまいを治す最強の食事術 ―名医が教える新しいめまい撃退法』(著:坂田英明・神崎晶/徳間書店)

めまいの頻度は?
・3カ月以上慢性的に続く
・ほぼ毎日、もしくは月の半分以上は起こる
・午前中はよいが、夕方になると悪化する

どんなときにめまいが起こるか
・立っているときや歩いているとき
・電車や車などの乗車中やエレベーターやエスカレーターに乗っているとき
・人混みで押されたとき
・人混みで、行き交う人や往来する車などの動いているものを見ているとき
・テレビやパソコンなどで複雑な視覚パターンを見たときなど

ほかの病気との関連(以下のような病気になったことがある)
・耳の病気(メニエール病など)
・内科的な病気(糖尿病、高血圧、不整脈、脳や胃の病気など)
・うつや不安症がある
*PPPDは、先行した病気があり、それに続いて起こることがあるとされています

フワフワめまいの背景因子と考えられるもの
・両側内耳の異常
・脳血管障害の後遺症
・うつ、不眠、不安
・脊椎の異常
・自律神経の異常
・フレイル(サルコペニア、ロコモティブシンドローム)

このようなPPPDの特徴と、自分のめまいを照らし合わせてみましょう。

症状が合致するようなら、PPPDの可能性があることになります。