ほかのめまいが先行、併発することも
ただし、PPPDについては、耳鼻咽喉科の現在の検査手段によってこの病気と確定診断する方法はありません。
そうした意味でも、この病気は捉えにくいのです。
しかも、PPPDの特徴の1つとしても挙げられていますが、ほかのめまい(メニエール病や良性発作性頭位めまい症など)が先行して起こったり、あるいは同時に併発することがあったりして、その点も手ごわいのです。
こうした特徴があるからこそ、耳鼻咽喉科での診断・検査が重要になるといってもよいでしょう。
先行、もしくは併発しているめまいの病気がある場合、そちらの治療もしっかり行う必要があります。
また、PPPDでは、うつなどの心因性の原因についても目配りがなされています。
つまり、検査によって、心因性の要因が大きく関わっていることが判明した場合、精神科的な治療を行うことが求められることになります。