「その時々で、〈よし、この舟に乗ってみよう!〉と身をゆだねながら、ここまでたどり着いた」(撮影:浅井佳代子)
現在発売中の『婦人公論』2024年6月号の表紙は、女優の戸田恵子さん。歌手を目指して上京し、お芝居の道へ進んだのは人からの誘いがきっかけだったと話す戸田さん。還暦記念のショーの脚本を三谷幸喜さんに頼んだところ……。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。(撮影=浅井佳代子 構成=篠藤ゆり)

自分から発信!

歌手を目指して上京したのは、50年前です。鳴かず飛ばずで諦めかけていた時、「劇団薔薇座」の座長だった野沢那智さんが声をかけてくださって、お芝居を学ぶようになりました。

声優への道もつけていただいて。

テレビドラマへの出演も、実は自分から望んだわけではなくて――その時々で、「よし、この舟に乗ってみよう!」と身をゆだねながら、ここまでたどり着いた。

不思議な道のりでしたね。