(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
中高年がキャリアや健康などの不安に陥りやすくなってしまう「ミッドライフクライシス(中年の危機)」という言葉が、近年話題になっています。このような中年期特有のモヤモヤ感を「40歳の壁」と表現しているのは、音声メディア「Voicy」のトップパーソナリティとして活躍しながら、ヨガスタジオやスキンケアブランドの代表も務める「ワーママはる」こと尾石晴さん。今回は、尾石さんが「40歳の壁」を越えて自分らしく生きるための方法をまとめた著書『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』から、一部ご紹介します。

第二の職業人生をどう歩むか

アメリカの44歳から70歳までの3100万人以上が、個人的なやりがい、継続的な収入、社会的な影響力を兼ね備えた第二のキャリアを歩みたいと考えているそうです(『LIFE DESIGN スタンフォード式 最高の人生設計』ビル・バーネット、デイヴ・エヴァンス著、千葉敏生訳、早川書房刊より)。

人生100年時代の今は、誰もが必ず「40歳の壁」(もしくは壁もどき)にぶつかります。

そして、その「40歳の壁」と向かい合うとき、「第二の職業人生を考える」という課題も一緒についてきます。

なぜなら、「残りの人生」を考えたとき、24時間から睡眠や食事などの生活時間を除くと、仕事の時間はもっとも長いものだからです。

40歳以降の自分がどうありたいかを考えるとき、職業の影響は大きいですよね。

また、職業的自立は経済的自立につながるため、重要なファクターでもあります。

定年まで、この仕事で食べていけるのか? 定年を迎えた後はどうするのか?

同じ職種、職能だけでは限界や飽きも感じるし、定年後のためにせっせと貯金をしたり、保険に入ったりして、それらを切り崩しながら乗り切るのも心もとない。

これから来る自分の老いや衰えていく体力・気力と折り合うものでないと継続できないし、やりがいを持ち続けられるのか、働き続けたいと思えるのか、不安は尽きない。

それらが今の仕事の延長線上にあるとは、とても思えない……。

アラフォーになって、私も「40歳の壁」を意識するようになり、第二の職業人生までを視野に入れ、自分の人生の「あり方」を考えることが増えていきました。