「人がすることがなくなる時代」の到来

ケインズという有名な経済学者がいます。

彼は、論文でこんなことを書いています。

『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』(著:尾石晴/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

将来、技術の発展によって、人のほしい物はすべてつくられ、人の仕事がなくなる時代が来る。

しかし、社会システムによって、人間は長年仕事をするようにしつけられてきている。

そのため、凡人ほど「暇な時間をどう使うか」に困るようになる。

これが書かれたのは、なんと1930年。

「え! 現代じゃないの!?」と思いませんでしたか? ケインズがいうところの「人がすることがなくなる時代」がすでに到来しているように感じます。

さらに、ケインズは、この「人がすることがなくなる時代」を「2030年」としていました。

皆さんはどう思いますか? 2030年まで待たなくても、もうその予兆を感じませんか?

たとえば、スマホの代表であるiPhoneが発売されたとき、世界中の人がどよめきました。

これまでの携帯電話と全然違う! 大きな革命でした。

その後、多くのメーカーがスマホ市場に参入して、毎年さまざまなスマホの新機種発表を繰り返しています。

もはや「どこを改良したの?」と思っている人も少なくないのではないでしょうか。

日本の白物家電もそうですね。

多くのモノやコトも、0を1にする時代は、ほぼ終わりが来ている。

こねくり回して、100を101にすることに労力が使われています。