「人がすることがなくなる時代」の到来
ケインズという有名な経済学者がいます。
彼は、論文でこんなことを書いています。
将来、技術の発展によって、人のほしい物はすべてつくられ、人の仕事がなくなる時代が来る。
しかし、社会システムによって、人間は長年仕事をするようにしつけられてきている。
そのため、凡人ほど「暇な時間をどう使うか」に困るようになる。
これが書かれたのは、なんと1930年。
「え! 現代じゃないの!?」と思いませんでしたか? ケインズがいうところの「人がすることがなくなる時代」がすでに到来しているように感じます。
さらに、ケインズは、この「人がすることがなくなる時代」を「2030年」としていました。
皆さんはどう思いますか? 2030年まで待たなくても、もうその予兆を感じませんか?
たとえば、スマホの代表であるiPhoneが発売されたとき、世界中の人がどよめきました。
これまでの携帯電話と全然違う! 大きな革命でした。
その後、多くのメーカーがスマホ市場に参入して、毎年さまざまなスマホの新機種発表を繰り返しています。
もはや「どこを改良したの?」と思っている人も少なくないのではないでしょうか。
日本の白物家電もそうですね。
多くのモノやコトも、0を1にする時代は、ほぼ終わりが来ている。
こねくり回して、100を101にすることに労力が使われています。