リタイア後の生活をイメージしてみよう
3500万円の資金がある人は利回り5パーセントで運用すれば年間175万円のリターンがあります。
月に換算すると約14・6万円。
この金額を切り崩しても3500万円のラインは維持できる計算です。
リタイア後の生活を考えた場合、年金に14・6万円を加えればだいぶ余裕ができるのではないでしょうか。
将来受け取れる見込みの年金額も考え、自分は老後どれくらいの生活資金が必要なのかを試算してみるとよいかと思います。
大事なのは、資金が3000万円、あるいは3500万円だとしても、長期投資でお金を働かせているからこそリターンのみを切り崩して生活できるということです。
もちろん株価が下がり、資産が減ってしまう可能性はありますが、利率のほとんどない預金を切り崩して生活するとすれば、いくら3000万円あっても目減りするばかり……。
入ってくるものがなく出ていくだけ、という状態は不安を生むものです。
日本の高齢者の資産はほとんどが預金です。
皆さんがこのうちの数パーセントでも投資をして働かせれば不安が薄れ、アクティブな人が増える、そして日本経済全体が元気になると思うのです。
※本稿は『50歳から成功する長期投資 65歳でプラス3000万円』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
『50歳から成功する長期投資 65歳でプラス3000万円』(著:澤上龍/幻冬舎)
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