火を使うやり方の起源

疫病を鎮めるために護摩を焚く、というのはコロナ禍でもよく見られましたし、実際よく知られているかもしれません。

本郷和人先生が監修を務める大人気の平安クライム・サスペンス!『応天の門』(作:灰原薬/新潮社)

宗教儀礼として火を使うやり方は、インド周辺に起源をもつようです。ゾロアスター教は拝火教とも言われ、火炎崇拝を宗教に取り入れていますね。

仏教もお釈迦様本来の教えには火をたく儀式はないはずですが、やがてヒンズー教から影響を受け、とくに密教で護摩を焚くようになりました。