(写真提供:Photo AC)

大石静さんが脚本を手掛け、『源氏物語』の作者・紫式部(演:吉高由里子さん)の生涯を描くNHK大河ドラマ『光る君へ』(総合、日曜午後8時ほか)。第24話は「忘れえぬ人」。宣孝(佐々木蔵之介さん)から求婚され、さらには、周明(松下洸平さん)からも一緒に宋へ行こうと誘われるまひろ。しかし、心の内には道長(柄本佑さん)が――といった話が展開しました。一方、歴史研究者で東大史料編纂所教授・本郷和人先生が気になるあのシーンをプレイバック、解説するのが本連載。今回は「加持祈祷」について。この連載を読めばドラマがさらに楽しくなること間違いなし!

藤原詮子が病の床に伏して

今回のお話では、病の床に伏した藤原詮子が道長に相談。安倍晴明を呼んで邪気払いをしてもらうことになりました。

さらに病の平癒を祈念した一条天皇は、大赦の詔を下すことを決意。配流となっていた伊周と隆家兄弟を都に召喚することになりました。

ここにきて、隆家が矢で狙ったのは花山院でなかったのが判明し、金田哲さん演じる斉信の思惑通りに操られていたことに道長が気づいたシーン、なかなか面白かったですね。

ということで今回は、「加持祈祷」について考えてみたいと思います。