朝廷で「絶えず護摩が焚かれている」状況になったワケ

日本の密教というと、空海の真言宗。

最澄の天台宗は本来は顕教(人間は一段階ずつ修業してやがて悟りに至る)でしたが、密教の考え方(仏典のまか不思議な功徳で悟りに至る)を取り入れますので、平安時代の仏教は密教色がたいへんに強いものになります。

なお真言宗の密教を「東密」、天台宗の密教を「台密」といいます。

ですので、朝廷の周囲では、絶えず護摩が焚かれている、という状況になりました。