移り変わる言葉の響きを楽しんで

時代とともに言葉が移り変わるのは、致し方ないことです。ただ、仮名遣いが変わったことで多くの日本人が古典文学に馴染みが薄くなったとしたら、なんとも残念なことです。

たまに旧仮名遣いの本を読むと、なんと優雅で美しいのだろうと思います。とくに毛筆で、水茎(みずくき)の跡も麗しく書かれた書などを見ると、いにしえの仮名遣いは日本の大事な文化だったと思わずにはいられません。

私も普段はもちろん、現代仮名遣いで文章を書きます。でもたまに、今回の書のように、なぐさみに「てふてふ」と書いてみたくなるのです。みなさんも機会があれば、古い本の復刻版などをパラパラとめくって、レトロで優雅な日本語に触れてみてはいかがでしょう。

●今月の書「てふてふ」