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セールで買った洋服、安さ重視で買ったインテリア…気がつくと家の中がモノで溢れてしまっていませんか?小さな暮らしをすすめるミニマムリッチコンサルタントの横田真由子さんいわく、「上質なものを少しだけ持つ軽やか暮らしで、人生がより素敵になる」とのこと。より自分にあったライフスタイルの魅力とは――横田さんの著書『本当に必要なことはすべて「小さな暮らし」が教えてくれる』より一部抜粋してご紹介します。

大人のゆったり旅は詰め込みすぎない

アフターコロナになり、「旅したい」という思いが強くなりました。

私は、お家が好きなので、休日ごとにどこかに出かけるタイプでもないのですが、旅は、やはり特別。自分のことをあらためて見つめることができますし、なりたい自分に近づける気がします。

大人になってからの旅は、「量から質へ」。スケジュールも荷物も詰め込み過ぎず、ゆったりと上質な気分で楽しみたい。

体力勝負というわけにもいかないので、疲れないよう優先順位を決めて、「ここだけ」「じっくり」と欲張らないことにしています。

「また、行けばいいし」と焦らず、のんびり過ごします。

時間に追われると、駆け足で回ることになるので、一つひとつの印象が薄れてしまいます。

ひとつだけ、旅の目的を決めることにします。

たとえば、「屋久島で縄文杉に会いに行く旅」と決めたら、その目的が叶うように時間を逆算して計画を立てていきます。

混み合うのは避けたいので連休ではなく、その前後の週末や平日を選びます。

車での旅が好きな友人は、軽井沢への週末旅を楽しんでいますが、混み合わない昼過ぎに東京を出て、翌日の昼には戻ってくるというスケジュールだと教えてくれました。

お気に入りのホテルでゆったりすることが目的なら、十分満足できるのです。

また、別の友人は、箱根まで朝食を食べに早朝から出かけ、お昼過ぎには帰ってくるという小さな旅でリフレッシュしています。

せっかく出かけるのなら、あれもこれもと思いますが、1回ですべてを叶えようと欲張らず、2回、3回と同じ場所に行けばいいと私も考えるようになりました。