別の歯医者
しかし、翌日、昨日よりも腫れあがってきた。痛い、痛い、痛い……!!!痛みで朦朧とする。これはもう、別の歯医者に頼るしかない!
耐えがたい激痛に背中を押され、急いで周辺の歯医者をググる。東京のいいところは、とにかく病院が多いところ。徒歩1~2分圏内で歯医者が5件くらいはヒットする。家の近くのB歯科に電話をかけた。「痛くて痛くて、耐えられません。最短でいつ予約できますでしょうか」と聞くと、「大変だね、30分後に来てください」と言われた。そのときの安堵たるや。電話口の優し気な女性の声が、天使のように感じられた。
絵本から飛び出してきたような作りの病院には、優しそうな先生と受付の人が待っていた。
同じようにレントゲンを撮ってもらい、いざ診てもらったとき、先生は「ここが腫れてますね」と言った。
A歯科を思い出すと、まず、「痛いところをなめてください」と言われた。思い返せば、こんなに明らかに腫れているのに、目視でわからないなんておかしい。その点、B歯科はこちらが何も言わずともちゃんと目視で、ここの歯とここの歯の間が腫れています、と明確に言い切った。「すごくいろいろ詰まってますよ。クリーニングをしましょう」と言われ、激痛に耐えながら処置をしてもらった。