坊主にする勇気を讃えてあげたい

嫌だ嫌だ嫌だ!と思っていたことを一つ乗り越えて、自分でもこれまでの何かを手放してみたら思いのほか気持ちがサッパリするのではないか。
命までは取られない、というのは本当に頭を丸めて初めて知るのかもしれない。再びやるかどうかは別として。

この決意に関して、前日までの「父の圧」が、影響しなかったとは言えない。

でも本人にとって実際に頭を丸めるのは相当勇気のいること。心を決めてその勇気を出すのは、一つ現状の自分を乗り越えることだと思う。
勝てない、打てない、今一つ伸びないという時、何か勇気を出して飛び込むことがきっかけになることだってあるのかもしれない。

坊主にすれば野球が上手くなるというわけではないけれど…
もしかしたらこういうことなのか?とわたしは思った。根性や好き嫌いを問われるよりは、人によってはこういうことで自分を変えたい、と信じて思い切ることができるのだ。

「たかが坊主にするくらい…」

などと言わず、大いにその勇気は讃えてあげるべきだ。
学校など人の目を気にするようになる年頃で、赤ちゃんの時から一度も坊主にしたことがない子なら尚更、最初は高すぎて越えられるとは思えない山に違いないのだから。

ふぅぅぅううぅ…やれやれ。

それにしても瑛介の思い切りは、一体何が最後の決め手になったんだろう。