(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
プレゼンアドバイザーの竹内明日香さんによると、学校の国語のテストや入試問題において、<子どもたち自身の意見>を問う設問が少ない傾向が続いているそう。このような状況のなか竹内さんは、子どもたちの「話す力」を育てるための講演や授業を全国で行っています。そこで今回は、竹内さんの著書『話す力で未来をつくる ~プレゼンアドバイザーが伝える 子どもの思考力 判断力 表現力を伸ばすチャレンジ~』より、家庭でできる子どもの「話す力」を育てるメソッドを一部ご紹介します。

問いの立て方

私たちが学校で行う授業では、子どもたちの「話す力」を引き出すために、さまざまな「問い」を投げかけています。

「イイタイコト」を組み立てるステップ、特に「深める」ためには「問い」が重要な役割を果たします。

では、なぜ自分で「問い」を立ててみることが大切なのでしょうか。

それは、「なぜだろう?」と「問い」の答えを探すうちに、人は考え始めるからです。

「問い」を立てることは、物事を考えるスタート地点なのです。

私たちが暮らす社会では、テストの解答欄のように、正解が一つに限られることはほとんどありません。

ですから、常にたった一つの正解ばかりを探そうとしてしまうと、他のより良い選択肢を探すことに消極的になってしまいます。