イメージ(写真提供:photo AC)

 

Q. 終活中のエピソードを教えてください

●祖母からもらった指輪をリフォームした。金の高騰で費用は高くついたけれど、今後娘も着用できるデザインに仕上がったので、いい判断だった。終活は処分するだけでなく、次代にスムーズに引き継ぐことでもあると思った (51歳・専業主婦)

 

●繰り返しがんを再発した私。そのたびに、泣きながら断捨離をした。1年前、家族と話し合って尊厳死宣言書を作成。調べることが多く、何度も文章を書き直しながらすごく集中して作ったら、気持ちがすっきりした。そして、意外に死なないものだなと思った (52歳・パート)

 

●「死んだ後の話をするなんて縁起が悪い」と夫は終活を全否定する。彼は自分の相続の際、義姉の助けがあったため何の苦労もしなかった。だが、一人っ子の私の相続は本当に大変で、残りの人生では、もう何も残したくないと感じた。持ち物は可能な限り整理し、子どもたちには口座番号やパスワードをすべて伝えてある (53歳・専業主婦)

 

●自分の写真や学生時代の成績表、賞状など、どんどん捨ててしまったが、ときどき見直しては自分を励ますアイテムとして、もう少しの期間、取っておけばよかったかも(56歳・専業主婦)

 

●義両親の死をきっかけに相続した夫の実家を売却。私のきょうだいの住む町で手頃な中古住宅を購入し、転居した。私はきょうだいと行き来ができ、夫は趣味の温泉めぐりを楽しんでいる。夫婦の距離感もちょうどよい (62歳・専業主婦)