コレステロール値、チェックしていますか?(写真提供:Photo AC)
健康診断の結果などを見て「コレステロール値を下げないと病気になる」と言われてきた人も多いのではないでしょうか?しかし現在、厚生労働省のサイトによれば「食事中のコレステロールの上限値については専門家の間で決着がついておらず、現行の厚生労働省『日本人の食事摂取基準』では、食事中のコレステロールについては上限値を設けていない」とのこと。実際「コレステロール値は高めのほうが、元気で長生きしやすい」と主張するのが医師・和田秀樹先生です。今回は先生の新刊『コレステロールは下げるな』より抜粋して、人生中盤から楽しく健やかに生きるためのポイントを紹介します。

40歳の人でさえもコレステロールが低いのは考えもの

柴田先生の研究には、図6のようなものもあります。
埼玉県戸田市の40歳以上の住民3222名の総死亡率を、血中コレステロールのグループ別に追跡した調査です。

「コレステロールは下げるな」本文より

これを見ると、男女ともに「中」の群が最も死亡率が低く、「低」の群が最も高いことがわかります。

驚くのは「高」の群より「低」の群の死亡率が高いことです。
40歳以上を対象にした調査ですから、いわゆる<中・高年>の方です。

つまり、高齢者だけでなく、中年の方 も「コレステロールを低くすると死亡率が上がる」ということを示しているわけです。

「中」程度にコントロールするのがよさそう、ということは誰もが想像できると思います。
しかし、「高い」より「低い」ほうが悪い、という実態には衝撃を受けたのではないでしょうか。

よく勉強されている医師の中には、「高齢者はコレステロールを下げなくていいですよ」と言ってくださる人がいますが、本当は40歳くらいのミドルも下げる必要はないのです(だからと言って「どれだけ高くてもいい」と思うのは早計です。何事も<過ぎたるは及ばざるがごとし>で、高過ぎるのは問題です)。

ちなみに私は64歳ですが、血中総コレステロール値は300mg/dLくらいです。
もちろん、それでいいと思っています。