自分の老後は心配
5歳下の妹は20代で結婚して実家を出て行きました。かつては真梨枝さんも一人暮らしに憧れました。でも「この年になると、実家を出たくても、出て行かれません。気付くのが遅すぎました」。
いまや両親に頼られていると感じます。このまま老後まで、ずっと実家に住み続けるつもりです。ただパートナーもおらず、「何でも独りでしなければいけないと思うと、自分の老後は心配です」。
同居の両親は今のところ、認知症もなく、自立しています。とはいえ年齢なりに衰えてきています。いま、母は要支援1、父が要支援2。ケアマネもつけました。昭和ひと桁生まれの父は、自分で建てた自宅に愛着があり、「この家で死ぬ!」と宣言しています。
今は父母ともに自宅で生活できますが、足腰が立たなくなったら施設に入れるしかないでしょう。そうならないよう、ふだんから転倒させないように、真梨枝さんは気をつけています。