太る理由は「脂肪の多いものを食べる」からではない

なぜか?
私たちが食べたものは、胃で消化され、腸でさらに分解され、血液中に送られます。
この流れは、みなさんもよく知っていますね。

中性脂肪は小腸で分解されて「カイロミクロン」という物質になるのですが、これが血液中に入ると、脂肪吸収が抑えられるのです。

このため「脂肪の多いものを食べる=体脂肪が増える」ということにはならないのです。では、なぜ太るのか?

それは、炭水化物などの糖質が原因です。
糖質は小腸で分解されてブドウ糖になり、血液の中に入って全身を巡ります。
そして、体や脳を動かすエネルギーとして使われます。

しかし、糖質を多く摂り過ぎたり、運動量が少なかったりすると、ブドウ糖を使い切れず、血液中で余ることになります。
この余ったブドウ糖が、中性脂肪に変わり、脂肪組織として体内に蓄積されていくのです。

コレステロールは下げるな』(著:和田秀樹/幻冬舎)

お腹まわり、太ももや二の腕などにボヨヨーンとついたお肉の正体は、余った糖質から転じた脂肪だったわけです。
以上が「コレステロールや脂肪を摂っても太らない」という理由です。