人と比較するのをやめると

人と比較するなら、振り回されるのではなく、学びにしたり、「私もがんばろう」と励みにしたり、自分の成長のために利用するなら意味もあります。

人と比較するのをやめると、外側に向いていた意識が、ひたすら自分に向くようになります。

ファッションであれば「自分はなにが好きか」「どんなスタイルだと、最高の自分になれるのか」と自分との問いを繰り返すうちに感覚は磨かれます。

「人は人、自分は自分」で生きるようになり、人づき合いも格段にラクになります。

嫉妬することもないし、他人の幸せを妬むこともない。「足りない」と嘆くのではなく、「私はじゅうぶんもっている」と自分に誇りをもてるようになります。

他人との比較で自分の価値を決めていては、一生、幸せにはなれないでしょう。

自分のことを、この世界のだれ一人とも比べてはいけない。

自分を信じてやりたいことをやっていれば、「価値なんてあるに決まっている」という気分になるもの。

センスとは、自分自身と向き合うことでしか手に入らないのです。

※本稿は、『センスいい人がしている80のこと』(扶桑社)の一部を再編集したものです。


センスいい人がしている80のこと』(著:有川真由美/扶桑社)

センスという、感覚的であり、つい惹かれてしまう言葉。いったいセンスってなんなのか……?

本書では50種類の仕事、約50カ国を旅してきたなかで著者が「センスいいな」と思った魅力的な人のこと、感性を磨くためにやってきたことから、センスについて考えていきます。

日々の生活でマネすることのできること満載なので、1日1個からでも習慣にしてみてください。