なぜ人を嫌いになるのか

「なぜ人を嫌いになるのか」、それは自分が我慢しているからです。

これまで仕事を変え、住む場所を変えて生きてきましたが、残った友人は、無理をしなかった人ばかりです。

『センスいい人がしている80のこと』(著:有川真由美/扶桑社)

自然に「会いたいな」と思ったら会うし、心に余裕がないときは何カ月も連絡をしないこともある。

それでも、その人がどんな感性や思いをもって、なにを目指しているかわかり、深いところでつながっているような感覚がある……という人は、数人いればじゅうぶんではないでしょうか。

「群れない、慣れない、頼らない」とは日本画家、堀文子さんの言葉。

私は職人ですから、新鮮な感性を失わないために、この三原則を絶対に守る必要があると。

ガツンと叱られたようでした。自分らしい感性をほんとうに大切にしようとするなら、安易に迎合したり、留まったり、甘えたりしてはいけないのです。

自分にとってなにが大切かわかれば、おのずと人づき合いも絞られます。

まず自分の思いを大切にする人が、ほんとうの意味で人も大切にできるのです。