表現はどこまでも自由だ

ちゃんみなの存在と歌は、いつも私に「表現はどこまでも自由だ」、と教えてくれる。
ちゃんみなのスタイルは既存のどんなものにも当てはまらないが、そのすべてが強烈に魅力的で、見るたび見るたび、新しい世界を教えてくれる。
私の目には、ちゃんみながどこまでも自分にとって心地いいもの、自分がいいと思うものを求め続け、極めているように見える。
そんなちゃんみなを見ると、人目なんて気にする時間がもったいない、そう思えてくる。

「自分」を持つこと、「自分」を極めること、それにここまでまっすぐな人がいるだろうか。
無自覚のうちに、私たちは他人の目を評価軸にして、自分を抑圧しているのだと思う。
ちゃんみなという存在はそんな抑圧に気づかせてくれ、本当にそれでいいの?と問いかけてくれるのだ。
ちゃんみなと出会って、自分のしたい表現をすることを知って、私は生きるのが前より楽しくなった。
ちゃんみなは私の今までの概念をぶっ壊して、眠っていた自分の本心に気づかせてくれた。

『死にそうだけど生きてます』(著:ヒオカ/CCCメディアハウス)

ライブで一番観客がどよめいたのが、ルッキズムをテーマにした楽曲『美人』でのパフォーマンスだった。曲の途中でちゃんみながメイクを全て落とし、すっぴんになったのだ。
このパフォーマンスはYouTubeでも公開され、大きな反響を呼んでいる。

ちゃんみなは目を囲う太いアイラインなど、とても濃いメイクが特徴だった。
ちゃんみなのメイクは武装、そしてパフォーマンスを作り上げる一つのようなものだったように見えた。
薄いメイクですら見たことがなかったので、ライブですっぴんになるのは衝撃的だった。
そしてそのあとのちゃんみなのメッセージに、観衆は息を飲んで聞き入っていた。

「私が今回のショーでやりたかったのはこれです。みんな飾らなくてもダイヤのようにきれいだと伝えたくて、この方法を取りました。ここからは、あなたがなりたいものになってください。何にも囚われず、失敗を恐れずに突き進んでください」

BARKS ちゃんみな、新章の幕開け告げる単独アリーナ公演「ここからは、あなたがなりたいものになってください」より