どちらの選択も祝福される社会へ
今や、地球の人口が80億を超えている。私の大学時代(1980年ごろ)、地球人口は40億ほどだったので、過去40年で倍に膨らんだことになる。
人類繁栄はもう十分になされていると言っていい。
すべての妙齢の女性に「結婚は?」「子どもは?」と聞く習慣、もう、私たちの世代でなしにしませんか?
女性たちが「子どもを持たない選択」を素直に言えて、「おお、その選択もありよね。あなた自身の人生を、思う存分、楽しんでね」と口々に祝福される社会であってほしい。
たとえ妊娠しにくい事態だったとしても、不妊治療をしない(続行しない)と決めた瞬間、女性は自ら産まない選択をしたことになる。
女と生まれた以上、私たちは、どちらかの選択を迫られるのである。
どちらの選択も、絶対、祝福されるべきだ。
産む選択も、産まない選択も、どちらも祝福される社会なら、逆に、孫自慢も心置きなくできるしね。
そして、その産まない選択には、2人目のそれも含まれる。
初孫を産んでくれた娘やおよめちゃんに、つい言ってしまいたくなる「2人目は?」も、もうやめよう。
※本稿は、『孫のトリセツ』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『孫のトリセツ』(著:黒川伊保子/扶桑社)
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