(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が公表した「令和5年 人口動態統計月報年計(概数)」によると、2023年の出生数は72万7277人で、前年の77万759人より4万3482人も減少しました。このような状況のなか、「孫をどうこうする前に、20世紀型の子育てをしてきた私たちが意識を変えなくては始まらない」と語るのは、脳科学・AI研究者の黒川伊保子さん。今回は、黒川さんの著書『孫のトリセツ』から一部引用・再編集してお届けします。

孫の人生は、祖父母の手にゆだねられている

2023年、生成AIと呼ばれる人工知能が、一般のビジネスシーンに彗星のように現れて、とうとう本格的なAI時代に突入した。

今の子どもたちは、私たちには想像もつかない世界を生きていくことになる。

新しい世界で活躍する人材は、甘やかされて育つ必要がある。

「いつだって気持ちを受け止めてもらえる」という安心感のもと、脳の中に浮かんだイメージの断片を無邪気に出力する癖を脳につけておかないとならないのである。

たとえ、幼子がミルクのコップを倒したとしても、彼(彼女)がこの星で初めて見る「ミルクの海」を一緒に楽しんでやる余裕のある人が、ひとりでも傍(そば)にいること。

幼子は、大人が困るようなことをするとき、けっして悪意なんかでやっちゃいない。

彼らの降り立った星が、どんなところか確認しているだけ。

その気持ちを受け止めてくれる人がいれば、彼(彼女)は自分の脳が正しく機能していることを知り、自分を信じることができる。

AI時代に活躍する人間に不可欠なのは、なんといっても自己肯定感で、思春期までに手に入れたそれは盤石だ。