「一生モノ」に生まれる執着

しかし、実際に探そうとしても、そう簡単には見つかりません。

一生モノだ!と思って大奮発して購入してみても、次第に飽きてしまったり、自分の環境が変化して使い続けられなくなることがあります。

『がんばらないミニマリズム モノ・時間・暮らしのゆとりをつくる』(著:mai minimalism/祥伝社)

壊れたり汚れたりすると使い続けられない上、再度高いお金を払って同じモノを購入するかどうかの選択を迫られます。

さらには、大事にしたいと思うがあまり普段使いできず、箱にしまいっぱなしになって、いつしか存在を忘れてしまった……なんてこともあるかもしれません。

そうして「一生モノ」として買ったモノは、「一生使い続けなければならない」「一生手放してはいけない」という執着を生み出すモノに変貌してしまうのです。

「一生モノ」というと聞こえは良いですが、考慮するべき点が多くあることに気をつけなければなりません。

モノを手にする時点で、それが本当に一生モノになるかはわかりません。

長い間使い続けていたら、いつの間にか特別で大切なモノになっていた、くらいがちょうど良いのです。