冨永愛
(C)Yusuke Miyazaki
国連持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)が2024年に公表した「世界幸福度レポート」によると、日本の幸福度は143カ国中51位で、前年の47位から4位下降しました。このような状況のなか、世界的トップモデルで俳優としても活躍する冨永愛さんは「コンプレックスを山ほど抱えていても、幸せになることはできる」と語ります。今回は、冨永さんが自身の生き方を綴ったエッセイ『冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる』から一部引用・再編集してお届けします。

間違えることに臆病にならない。失敗は覚悟のうえだ

俳優・冨永愛の生みの親、『グランメゾン東京』

実を言えば、俳優の仕事は20代の頃からちょこちょこやっていた。

でも私は、あくまで自分をモデルだと思っていた。

たまにドラマに出演することがあっても、自分を俳優だとは思えなかったし、そう思うことがおこがましいと感じていた。

ましてや、そこで評価を得られるなんて想像していなかった。

私の意識が大きく変わったのは、2019年のドラマ『グランメゾン東京』だった。

地上波ドラマの経験はなかったから、オファーがきたときは心底驚いた。