ノーベル賞授賞式はぜひ孫に見せたい
妻 うちは娘2人と息子1人に恵まれたけれど、子どもにとっては、いい父親だったと思います。
夫 子どもが中学生の頃まではけっこうよく一緒に遊んだし、年に1、2回は家族旅行に出かけたしね。子どもたちにはあまり干渉せず、自由に、自分のやりたいことを見つけたらいいと思っていた。
妻 基本、あなたは優しい人。頑固な面もあるけれど。
夫 頑固かなぁ。
妻 身体のことを心配して緑黄色野菜を食べるようにいくら言っても、よけるじゃない。
夫 あぁ、そういうことか。(笑)
妻 そして、孫にはすごく甘い。長女のところに5歳と2歳の女の子がいて、ベタッ可愛がり。
夫 孫は気楽でいいねぇ。教育責任がないから。
妻 12月に行われるストックホルムでの授賞式も、どうしても孫に見せたいというので、連れていくことにしたのよね。
夫 私が受賞したことは、わかっているのかな。
妻 上の子は、「じぃじがテレビに映っている」って、キャーキャー騒いでいたみたい。
夫 そんなわけでストックホルムには、長女一家と、長女の夫のご両親、次女夫婦、そして私の妹夫婦も一緒に行きます。IT関連の仕事をしている息子は長期休暇が取れず、断念せざるをえなかったけど。
妻 授賞式のことを考えると、今から緊張してしまいますね。
夫 私は、和服は絶対に似合わないから、洋装。
妻 私は新たに訪問着を注文しました。海外の方は華やかな柄を好むと聞いて、ちょっと派手な柄にして。