災害時に心配なこと

私は阪神・淡路大震災のときはまだ生まれておらず、東日本大震災のときは西日本にいたため、人生で災害を経験したことがない。

個人的には、災害時に心配なことがある。虚弱体質なので、常備薬の種類がとにかく多い。薬がないと生活ができない。また、胃腸が弱く、食べられるものが限られている。よく消化不良を起こし、胃腸炎になって救急外来に駆け込むこともある。いままで起きた地震のときの様子を見ると、炊き出しのメニューは消化に悪そうなものが多い。健康な人は高カロリーなもののほうがエネルギーを補給できるから好ましいだろう。

しかし、私は食べられないものも多い。炊き出しのメニューが食べられないとなると、レトルトのおかゆなどを自分で用意するしかない。でも、一体自力で何日分用意できるだろう。

『死ねない理由』表紙(著:ヒオカ/中央公論新社)
『死ねない理由』(著:ヒオカ/中央公論新社)

胃腸が弱いに限らず、アレルギーがあったり、病気で食べられるものが制限されているといった人たちもいるだろう。災害時は資源が限られるため、細かな対応は難しいだろう。こういった制限があると、さらに生き抜く難易度があがる。