「何もない」状態だった若い頃

もし神様に「あなたを20代に戻してあげる」と言われても、わたしは断るでしょう。そして「20代ではなく、50代をあと30回経験させてください」とお願いします。

それぐらい若い頃は自信もないし「何もない」状態でした。

(写真提供:Photo AC)

大学に入れたのも、就職も、恋愛も幸運に恵まれただけ。

こんなラッキーをもう一度手に入れるのは不可能だろうと思っています。

それぐらい、パッとしていた記憶がないんです。

今の若い人たちも、内心「パッとしていないなぁ」と悩んでいるかもしれません。

若さを妬んだり羨んだりする前に「そんなもんだよねぇ」と同感してあげることが善ではないでしょうか。

さらに言うと、あなたがもし引退前なら。今から身近な若い人に敬意を持って接して「頭を下げ慣れておく」というのは有効な手段でしょう。

具体的に言うと、「さん」付けをして、挨拶の際などに頭を自然に下げるのです。「頭を下げたくない」などと意固地になる前に、ぜひ一度お試しください。

相手についても、自分についても、年齢なんてただの記号にすぎません。「いつも“今”が面白い」と感じていきませんか。