家庭内で継続できる治療食作り

糖尿病の治療食は、365日、3食作るわけですから、家庭内で継続できることが理想です。

電子レンジなら、家庭で糖尿病の治療食ができる!そう考えた私は、さっそく大学の講座で、電子レンジを使った糖尿病予防・治療食を教えることにしました。

ところが、当時大学にあったのはオーブンレンジ。

庫内は鋼鉄で囲われているため(電磁波は金属に当たると入角と同じ角度で跳ね返り食材内の水分に吸収されず)、普通の電子レンジの4倍時間がかかります。

仕方がないので、自前の電子レンジと耐熱ボウルを実習教室に運んで、学生に電子レンジの調理を教えました。

その後、私の話を聞いた大手家電メーカーから電子レンジ寄贈の申し出があり、調理台の数だけ電子レンジが準備されました。

そのおかげで学生たちは電子レンジの仕組みと使い方を習得し、夏休みの病院実習でも、体験入院の糖尿病患者さんに教えることができ、重宝がられました。

それを「祥子の家庭料理」という記事を週一回掲載していた西日本新聞社に行って話したところ、「電子レンジで祥子流」のコラムも誕生。

西日本新聞用の「電子レンジで祥子流」の記事が、講談社の資料課の目に留まり生活文化局局長に届けられます。