(写真提供:Photo AC)
訪れた温泉は約500湯、女ひとりで温泉を巡りまくっているという永井千晴さん。旅行情報誌編集部で働いた経験を活かし、現在は「温泉オタク会社員」としてブログなどで温泉情報を発信しています。その「温泉オタク会社員」こと永井さんが温泉の楽しみ方を紹介する当連載。今回のテーマは「みんなに教えたい『泊食分離』という考え方」です。

みんなに教えたい「泊食分離」という考え方

多くの温泉旅館は、前菜・煮物・お造り・魚料理・肉料理・天ぷら・鍋・ご飯・デザートと、胃がはちきれんばかりの量を夕食で出してくれます。

どれもこれもおいしくてお腹いっぱい、贅沢で幸せ〜〜って感じですが、時々そんな雛形の「旅館メシ」に飽きてしまうことがあります。

特に、天ぷらが出てきたあたり。

海老天、いま別に食べなくてもいいんだけどなあ、って。

そうしたユーザーの声を聞いて……というわけではありませんが、旅館業界では、2000年代以降、「泊食分離」=食事と宿泊を分ける動きが広がってきたようです。