ドカ食いしてしまうのも、実は胃腸の弱りが原因
「ストレスでめちゃくちゃ食べちゃった……」という経験、ありませんか?
“食欲がない”は胃腸の弱りの典型的な症状ですが、実はこの真逆の“ドカ食いしてしまう”も、中医学では胃腸の弱りが原因と考えます。
暴飲暴食は胃腸を弱らせますが、逆に、先に胃腸が弱った結果、暴飲暴食してしまうこともあるのです。
なぜそんな状態になるのか、簡単に説明しましょう。
ストレスが強くかかると、胃の消化機能が異常に亢進する場合があるのです。
胃が興奮して、テンションが上がりすぎているようなイメージです。この状態になると、本来の食欲ではなく、ニセの食欲がわき起こってしまいます。
ストレスや怒りは、その強い感情が“熱”を生みます。カッカするという表現がありますが、まさにそんな感じ。
その状態が続くと、体内に熱がこもり、自分では制御できなくなります。この熱が胃に溜まり、胃が興奮状態になると、食べても食べても満足できなくなってしまうのです。
私もこの状態になったことがありますが、胃が正常ではないため、普段なら毎食は求めないようなもの、甘いものや辛いもの、脂っこいものばかり食べたくなります。
また、胃の熱によって胃の中が乾いてしまうので、冷たいものも欲します。