(写真提供:Photo AC)
強いストレスや緊張を感じると、「胃がキリキリと痛む」「つい暴飲暴食してしまう」「お腹をくだしてしまう」という方もいるのではないでしょうか。メンタル不調と密接に関係する<胃腸>について、漢方コンサルタントの櫻井大典さんは「じつは多くの現代人が、知らず知らずのうちに胃腸を冷やし、負担をかけてしまう食事と生活をしている」と指摘していて――。そこで今回は、櫻井さんの著書『胃腸をあたためると心の不調が消える: 心も体も自然と元気になる食事と暮らし』から、心と体が元気になるコツを一部ご紹介します。

「最近、食欲がわかないな」は、心と体からの危険信号

「食欲がわかない」「ご飯がおいしいと思えない」といった状態が続いているなら、そのままにしないでできるだけ早く対処しましょう。

食欲がないということは、心と体からの危険信号です。

しかし、食欲がないことを自覚できていない場合もあります。

たとえば、「食べようと思えば食べられるけど、“食べたい!”という欲はそんなにない」「食事どきになっても、食べたいものが思い浮かばない」。

そんなことが当たり前になっていないでしょうか。

食べてはいるので気づきにくいのですが、それは食欲がなくなった状態です。

健康な場合の食欲とは、「あーお腹減ったな、お昼は**を食べよう!」と食べたいものが思い浮かび、おいしいと感じながら食べられるものだからです。