校歌を5曲制作、9月からは全国ツアーも

――北海道や栃木県の学校などで、校歌制作も行っている半崎さん。その曲数は、栃木市立栃木北中学校の制作で5校目となる。2024年9月20日より開催予定の全国ツアー「『人生案内』と私」では、どのような思いを歌に込めるのか。

今回の全国ツアーのお話をいただいてから、改めて「人生案内」にまつわる皆さんのお悩みやご回答者の言葉に触れて、自分自身がこれまでショッピングモールライブで続けてきた活動と強くリンクしました。ありがたい大役を仰せつかり、背筋が伸びる思いです。悩みのほとんどは人と人との間に起こるものですが、歌も同じく人を介して広がっていくものだと思うので、これまでの経験を生かした自分なりのコンサートができると希望を抱いています。

コンサートの時は、スケジュール的に可能であれば前日には現地入りして、その土地の空気感を味わうようにしています。土地の風土を感じながら、「ここでお話できることはなんだろう」と考え、自分の活動に紐づけていく時間が好きなんです。コンサートが終わったあとも、音響さんなど裏方のスタッフさんたちと終わる時間が一緒になることが多くて。その場に呼んでくれた人たち、企画してくれた人たち、裏側でがんばってくれた人たちとの交流を深めたい思いがあります。ステージのお客様以外にも「ありがとう」を伝えていきたいです。

私の中に、これまでかかわってくださったすべての方と“共に生きている”という思いが強くあります。共に生きている。これまで、言葉にできないお別れを数々経験しましたが、亡くなった方のために生きるのではなく、「故人に支えられて生きている」思いがあります。見えなくてもそこにいる。魂が、存在が、ある。だからやっぱり、そういう思いから生まれた曲が多いのかもしれません。

校歌の制作に関しては、デビューから8年足らずでこんなにもたくさんのお声がけをいただけるのはありがたいことだなぁ、と。校歌制作のご依頼を受けてからは、その学校に通う生徒さんに話を聞いたり、歴代の文集に目を通したり、校内の風景を見たりと、曲を作るまでの対話に時間をかけています。そこから生まれる形で1曲ごとに丁寧に作っていたら、いろんな学校からお話をいただく機会に恵まれました。

2024年は、上半期だけでも大きな節目となる出来事がたくさんありました。そのうちの1つが、小学5年生の音楽の教科書(教育芸術社)に自分の曲『地球へ』が掲載されたことです。自分の歌が自分自身よりも長生きすること、歌が教科書に載ることが1つの夢だったので、念願が叶い嬉しいです。小学校の特別事業として『地球へ』を子どもたちと一緒に歌ったり、「この曲のメッセージを考える」という音楽と道徳の授業が合わさったような活動もはじめています。未来を担う子どもたちと一緒に、『地球へ』という楽曲を育んでいきたい。そんな思いが、今はすごく強いですね。

これからもたくさんの方々の思いを受け取って、歌にしてお届けできればと思っています。

 

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読売新聞創刊150周年記念 半﨑美子 コンサートツアー 〜「人生案内」と私〜


読者の悩みに向き合い続けて今年で110年になる読売新聞掲載の「人生案内」と、悩めるリスナーの心に寄り添う歌を届けてきた半﨑美子がコラボした新しい企画のコンサートツアー。完売していた東京公演の追加公演が決定!

公式HP https://www.hanzakiyoshiko.com/news/detail/601

【東京公演】※チケットは完売しました

9月20日(金) 開場 18:15 / 開演 19:00

9月21日(土) 開場 17:15 / 開演 18:00

9月22日(日) 開場 12:15 / 開演 13:00

9月23日(月・祝) 開場 12:15 / 開演 13:00

会場:よみうり大手町ホール

【岩手公演】

10月12日(土) 開場 15:00 / 開演 16:00

会場:岩手県公会堂

【青森公演】

10月14日(月・祝) 開場 15:00 / 開演 16:00

会場:弘前文化センター

【大阪公演】

11月23日(土) 開場 15:00 / 開演 16:00

会場:森ノ宮ピロティホール

【札幌公演】

11月28日(木) 開場 18:00 / 開演 19:00

会場:札幌市教育文化会館