――藤原彰子役 見上愛さんのコメント

(客席中段から吉高由里子さんとともにサプライズで登場し)これまでの人生の中で、一番大きな歓声をいただきました(笑)。

大津市には初めて足を運んだのですが、延暦寺など私が演じる藤原彰子にゆかりの深い場所を訪問し、彼女の願いや人物像に思いをはせることができました。

大河ドラマは初出演で、撮影初日からすごく緊張していたのですが、吉高さんが気さくに話しかけてくださったおかげで、チームの一員となれました。

彰子なりにしっかり考えを巡らせているけれど、自身の感情や考え方をどのように周りに伝えたらいいのかわからない。それゆえに無表情となってしまうというキャラクター像を演出スタッフと練りました。

その分、さまざまな機微を感じるセンサーは長(た)けており、少女時代の彰子を演じるうえでいろいろな感情を貯めておくことを意識していました。

今後の彰子は、まひろや一条天皇、父・道長との関係を含め、最初のころからは想像もつかないような女性になっていくので、その変化を楽しんでいただけたらなと思います。