自分の「勘」を信じる

樋口 でも、検査に引っかかったら、病院はまた内視鏡検査を受けさせようとするんじゃない?

下重 実は数カ月前にちょっとだけ下血し、内視鏡検査の勧誘を受けたところです。「主治医と相談します」と返事を引き延ばしていたタイミングで、検便を含む検査をひととおりしました。検便は2日分ですが、なにもひっかからず、胸をなでおろしたところです。

ちなみにポリープを切除したとき、医者は「放っておいたら、がんになりかねなかった。いいタイミングでした」とおっしゃるんですけど、私はあんまり信用していません(笑)。

樋口 ご自分の“勘”のほうを信じているのね。

下重 はい。非科学的と言われそうですが――。そういえば5、6年前だったか、血液検査でなにかよくない数値が出たのか、再検査するようにと言われて。でも、何カ月も行かなかった。気にしていないわけじゃないんですよ。再検査して決定的なことを言われたらイヤだな、という気持ちもあったんでしょうね。

それと、自分でなんとなく自分の体のことはわかるから。なにも症状がないのに、再検査に行きたくなかった。翌年の血液検査ではなんともなかったので、やっぱり自分の勘が当たっていたのかな、と思います。

※本稿は、『90前後で、女性はこう変わる』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。


90前後で、女性はこう変わる』(著:樋口恵子、下重暁子/幻冬舎)

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