がんと告知された時の不安、がんと共に⽣きる決意、そしてがんの経験を通して変化した⽣き⽅など、⾔葉だけでは伝えきれない想いを絵画・写真・絵⼿紙で表現する「場」があります。がんサバイバーの方の思いが詰まった作品を紹介します。
転移があり余命は長くないと覚悟…しかし
私の主人も癌です。23年間、癌と闘いながら70歳を過ぎた今も現役で働いています。
二人に一人が癌と言われる昨今、ついに我が家も…。
5年前の2019年2月下旬、健康診断を受けた機関から精密検査を受けるようにと連絡がありました。
検査の結果、「右下葉肺癌 腺癌ステージ4B」と宣告。
すでに肝臓と骨・リンパ節にまで転移しており、手術はできないとの事。
「タバコを吸わない私がなんで?」「毎年、健康診断を受けてるのに?」と信じられませんでしたが、余命は長くないと覚悟…しかし、先生からは遺伝子変異にALK陽性が見付かったので、分子標的薬での加療ができる事と、治験参加への提案がありました。迷う事なく参加を決意。
絶望が希望へと転じたあの日から、長いようで短かった2年間の治験が無事終了し、その薬も日本で承認されました。