医者を見極める力をつけるには
もし、あなたがかかっている医者が循環器内科の専門医だとしたら、「先生は循環器内科の専門医だとしたら、消化器のこともわかりますか?」と質問したらいいと思います。
医者は、患者が何も聞かないと思っているので慌てるかもしれません。
「たしかに、ぼくは循環器内科一筋で、消化器のことはわからないから、ここに書かれているとおりの治療になっちゃうんだけど、それが嫌だったらほかの先生のところに行ったほうがいいですよ」と言ってくれる医者は良心的だと思います。
そうしたやりとりをしながら、この医者はこちらの要望を聞いてくれそうだな、この医者は信頼できないな、という見極める力がついてくるでしょう。
※本稿は、『医者にヨボヨボにされない47の心得 医療に賢くかかり、死ぬまで元気に生きる方法』(講談社)の一部を再編集したものです。
『医者にヨボヨボにされない47の心得 医療に賢くかかり、死ぬまで元気に生きる方法』(著:和田秀樹/講談社)
ヨボヨボにならないためのひとつの大きなポイントは、医者との賢いつきあい方にあります。
30年以上にわたる高齢者医療の経験とさまざまなデータから、著者ならではの「心得」を47にまとめました。