今も私たちを苦しめている「糖尿病」
当時、感染症ではないもので多くの人々を悩ませていた病気というと(1)結核(2)糖尿(3)脚気があげられます。
今では結核には治療法がありますね。脚気についてもビタミンB1を摂取することによって防ぐことができます。
問題は糖尿で、いまなお生活習慣病として私たちを苦しめています。
日本人は欧米人よりもインシュリンの分泌量が少ないので、糖尿になりやすい、という話を聞いたことがあります。食べることが生きがい、というぼくなどからすると、全く厄介な病気です。
なお平安時代の貴族たちは、予防医学という概念がないので仕方がないのかもしれませんが、簡単に亡くなります。
まず豚肉を全く食べませんので、ビタミンB1不足で脚気になる人が多い。20代で体がむくんで亡くなっている(=死因としては心不全)場合、その原因はおそらく脚気でしょうね。