寝具選びのポイント
昭和の時代に主流であった綿布団は、お尻や背中にかかる体圧は大きいものの、肩や腰のあたりは綿の特性上、押し返す力が弱いため、呼吸を弱める力は限定的でした。
しかし、近年増えている反発力のあるウレタン素材のマットレスなどでは、体圧が小さめな首や肩、腰付近でもウレタンの押しかえる力が過度に働くと、呼吸筋や骨格が圧迫されてしまうことがあります。その結果、呼吸を浅くしてしまう可能性も生じます。
ですので、枕は気道を圧迫しないものを、マットレスは背中に体圧がかかりにくいものを選ぶのがよいと思います。それにより睡眠中に「深い呼吸」ができるようになり、睡眠の質を高める効果が期待できます。
起きている時も寝ている時も深い呼吸を意識する。それによって自律神経のバランスが整い、特に夜は副交感神経が高まることから、体がリラックスして眠りやすくなります。
さらに、深い呼吸は血液中の二酸化炭素濃度を適度に上げ、血管が拡張し、血液循環が促進されます。
これにより細胞への酸素供給が効率化され、ミトコンドリアでのエネルギー産生が活発になり、結果として自然治癒力が向上すると考えられています。
以上の理由から、「深い呼吸」は睡眠の質の向上だけでなく、全身の代謝を活発にし、健康維持に貢献する可能性があると言えるでしょう。