「物語はこれまで」
ドラマ前半、『源氏物語』の最後となる「浮舟」を執筆している様子が映し出され、ついに「光る君の物語」を書き終えたまひろ。
筆を置いたまひろは心の内で「物語はこれまで」とつぶやき、天を仰いで涙ぐみます。
見上げた夜空には満月ではなく、半月が。その月をみつめるまひろは、何かの決意を固めたようでした。
その後、父・為時の館にもどったまひろは、すずりと筆を片づけながら、朽ちた鳥籠をぼんやりと眺めます。そこで宮仕えの意志を固めた娘・賢子から相談を受けると、ゆうげの場で為時らに、須磨や明石、大宰府へと旅に出る旨を告げました。
それから賢子を太皇太后彰子に、そして道長・倫子夫妻へ紹介したまひろ。
その場で大宰府などへ旅に出ることを告げると、道長は「大宰府への使いの船があるゆえ、それにのってゆくがよかろう。気を付けてまいれ」と理解を示すのでした。