気分屋の性格が、書にも表れると実感しています…(写真:stock.adobe.com)
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かな文字に魅せられて

「書心画也(書は心画なり)」。書いた文字を見れば、その人の性格や心情などがわかるそう。逆にいえば、字を書くことは心を画くこと。文字のバランス、形、筆圧などに、個性や性格が表れるのだといいます。

現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』で、題字を書かれた書道家・根本知(さとし)さん。彼の文字の美しさに惚れ、私も書道とかな文字の教室に通い始めました。2つ合わせて週に3回。大変ですが、自分の成長を実感できる充実した日々です。

『光る君へ』の紫式部役・吉高由里子さんは、根本先生の指導を受けられたそう。なんと彼女は左利きなので、右手で書くよう直すのに大変ご苦労されたとか。福井県越前市で開催中の、「光る君へ 越前 大河ドラマ館」に足を運び、吉高さんが書かれたかな文字の展示を拝見しました。あまりの美しさに、時間を忘れるくらい見入ってしまったものです。

私の字はといえば、その日の気分でかなり変化してしまいます。どれ一つとして同じ文字はないくらい。気分屋の性格が、書にも表れると実感しています。

大河ドラマの放送も残すところあとわずかとなりました。ドラマが終わっても教室にはまじめに通って、自分が心から美しいと思える文字を書けるようになりたいです。

 


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