実は、それが「完璧主義」なんです

そして、終わった後も「結局、あれもできなかった。これも中途半端」なんて、自分をいじめ続ける。

心当たりのある方は、自分の気持ちになってみてください。苦手な片づけを自分なりに一所懸命頑張ったのに、そんな言葉をかけられたら、可哀想だと思いませんか。

かくいう私も、実はそうでした。昔の私の部屋は、あちこち物が溢れ、そこらじゅう埃(ほこり)だらけ。

そんな部屋に住む私は、自分のことを「完璧主義」だなんて、夢にも思っていませんでした。むしろ、その真逆の「ルーズ主義」っていうのがあったとしたら、「私、それです!」なんて、当時の私は言うに違いないと思います(笑)。

でも、誰かが家に来る!となると、途端に焦って、目の色が変わります。それは「やる気」の目じゃなくて、「厳しいチェック」の目です。

「あそこはまだできてない!」「こんなんじゃ、見られたら恥ずかしい!」なんて、必死になります。

そして、ここまでできたらいいかな、という最初の目標を達成しそうになったら「もう少しやれるでしょ、ここまでやったら!?」と、ポーン!と目標を跳ね上げます。

そうこうしている間に、タイムリミット。だから、目標を達成した!と思ったことはなく、終わった後は、できなかったという虚しさと大きな疲労感に襲われていました。