実際に訪れてわかったこと

訪れるとよくわかりますが、石山寺はかなりの傾斜地に位置しています。そのため散策にはそれなりの足腰が要求されますが、その分、各所の景観が見事!

ツアー参加者の皆さんと石山詣(写真:婦人公論.JP編集部)

たとえば、雷によって半焼するも、平安時代に再建されたという立派な本堂には、長い柱や貫で床下を固定し、その上に建物を建てる建築様式「懸造」が使われています。この様式は清水寺などでも見られますよね。

また、斜面に”どん”と現れる天然記念物・硅灰石は圧巻。ちなみにこの硅灰石が「石山寺」の名前の由来になったようです。

さらに進んだ先には、源頼朝の寄進により建立された多宝塔(国宝)、歴代天皇の玉座とされた月見亭が控えるなど、見どころがたくさん。

石山寺本堂<紫式部源氏の間>。もしやここでまひろと道長は…(写真:婦人公論.JP編集部)

実際に歩いてみて、平安貴族がレジャーとしてこの地を楽しんだというのもごもっとも、と強く感じました。散り際ではありましたが紅葉もまだ残っており、紫式部像も含めた美しい景観をじっくりと楽しむことが出来ました。

散り際の紅葉もまた美しく(写真:婦人公論.JP編集部)

以上でツアー初日は終了。明日は平安貴族にゆかりの深い平安神宮や京都御所、そして北野天満宮、清凉寺、大原野神社をまわります。

バスはホテルのある京都市内に戻ります。お疲れさまでした(写真:婦人公論.JP編集部)

後編:「一条天皇や定子、彰子が過ごした京都御所、紫式部の氏神・大原野神社編」はこちら


《歴史探訪》東大・本郷和人先生が同行!続・平安貴族ゆかりの京都(3/15・16)

本サイトで大河ドラマ解説を務める本郷先生とともに、歴史の舞台を巡るツアー企画。好評につき、徳川編武田編、そして多くのキャンセル待ちが出た平安貴族編、その第二弾の開催が決定いたしました!

<魅力あふれる旅のポイント>

●観光地を巡るツアーとは違い「歴史」の知識を深める、大人の為の学び旅です
●歴史学者・東京大学史料編纂所教授 本郷和人先生が同行! 現地を実際に見ながら、詳しい説明を聞き、歴史を体感することができます。

●12月に開催して大反響だったツアー続編!『光る君へ』の興奮冷めやらぬ京都・奈良<平安貴族ゆかりの地>を2日間で巡ります。
・聖武天皇の勅願で開基。重要文化財「阿弥陀如来坐像」を所有する「岩船寺」
・平安時代末期、極楽浄土を夢見る浄土信仰が高まる中で作られた国宝「九体阿弥陀如来像」などを所有する「浄瑠璃寺」
・1001躯の観音像が並ぶ「蓮華王院 三十三間堂」

●この時期だけ!<非公開文化財特別公開>の寺院へ。
・世界遺産「醍醐寺」。「三宝院」にて快慶作・弥勒菩薩坐像(重文)を鑑賞
・世界遺産「東寺」。日本一高い木造塔「五重塔」の内部へ

●2日目の昼食後には本郷先生の座談会も。旅で生まれた疑問に先生が直接答えてくれます。
●離れていても案内が聞こえるイヤホンガイド付きで「密」回避!
●ご宿泊は奈良市内の好立地なホテルへ!

*詳しくは読売旅行のサイトでご確認ください。