石炭が再び出たらプロポーズをしようと思っていた鉄平(神木隆之介)。朝子(杉咲花)に「仕事が終わったら会いに行く」と告げる。花屋で2つの花束を買う。1つは海に投げるため。一つは朝子に渡すためだった。
嬉しそうな朝子に「デートですか」と聞く虎次郎(前原瑞樹)。仕事を終え、青いイヤリングに青いカーディガン、おしゃれして楽しみに待つ朝子。
その日、リナ(池田エライザ)が家に帰ると誠の姿がなく、残された封筒に進平(斎藤工)が撃ち殺した追っ手の男の写真が入っていた。裏には「誰が殺した?」の文字。誠がリナの追っ手に連れ去られたと知り、リナは鉄平やハル(中嶋朋子)にすべてを話す。リナに掴みかかるハルを止める鉄平。
警察に知らせれば誠が危ないと思った鉄平は、端島内のどこかから監視している相手だけに見えるよう、待ち合わせ場所を指定する。
その場所にいくと、行李を担いだ男が現れる。中に誠が入っていると直感した鉄平。弟を殺したのは誰かを鉄平に迫り、鉄平は、弟を殺した人間は死んだと伝えるが、男は脅しで行李を千枚通しで突き刺す。抜いた刃物の先には血がついており、中から誠の激しい鳴き声が聞こえてきた。
ついに鉄平は「俺がやった」と言い、誠を奪って堤防にかけていた梯子から海へ逃げ、待っていたリナと小舟で逃げ切った。
来るはずの鉄平を待ち続ける朝子。いつの間にか端島は朝を迎えていた。
ここから、鉄平の終わらない孤独な旅が始まる。