就職が決まらない炭鉱夫たちに、賢将が新たな働き口を紹介した。感謝し、「この就職口は誰が?」と聞く彼らに「端島のことを一番に考えている人だ」と答える。全国でいろんな仕事をした鉄平が、勤めて良かった会社を一覧にして渡していたのだ。どこまでも「外勤」である鉄平にSNSでは「こんな時まで人の役に立とうとする鉄平に感動しかない」というコメントも。
「一度端島に戻って来ないか」という賢将に「重たいんだよ」と日記を託す鉄平。「リナと駆け落ちしたことになってるから」と朝子のことが書かれた部分を破り、一部を黒塗りに。「外勤だけに気が回る」とつぶやく賢将…。
端島では、新天地で暮らす準備をする人々の姿が。「また採炭をする日が来るかもしれない」と家財道具をしまう人の姿が切なかった。
これからどうするかを聞く百合子に、「食堂はもうよか」「端島の朝子じゃない朝子になりたい」朝子は大検を受けることを告げる。
いよいよ朝子たちが端島を出る日、炭鉱長の辰雄(沢村一樹)も来ていた。
出航する船に紙テープを投げる人々。朝子は「すべて置いてきた」と端島を見送る。
長崎の病院通いの合間、朝子が欲しがっていたギヤマンを買おうとする鉄平に、店主は「売り物ではない」と答える。
朝子にいつか渡そうと、鉄平は自分でギヤマンを作ろうと、端島にいた人に師事することにした。