再び場面は端島を目指す玲央といずみだったが、いずみはどうしても「軍艦島行き」のフェリーに乗ることができなかった。
遠くから端島を眺めながら「生きてた頃の端島を見たかった」という玲央に、「今は死骸みたいなものだ…」と言った後、「そうか、石炭だと思えばいい」と明るく顔を上げるいずみ。ついに島に渡る決意をしたいずみのため、玲央は船をチャーターし、2人はいよいよ端島へ上陸。
船を出してくれた青年は、「もしかして島の人ですか?」と尋ねる。「銀座食堂の朝子さんだ」という玲央に、青年は「親が端島の炭鉱夫だった。乗船名簿で朝子の名前を見て気になっていた」と告げ、普段は立ち入り禁止の区域に案内してくれるという。
「外勤の詰め所だ」と叫ぶいずみ。すると「一度、外勤の人を乗せたことがありますよ」と青年が言う。「訳アリそうだったけど、何かを置いていきましたよ」と。それは鉄平が朝子のために作った「ギヤマン」だった。
島から戻って、憔悴しているいずみ。宿に当時の映像のデータが届いた。
モノクロの映像を見る2人。鉄平と玲央は…似ていなかった…!!