主演の二人と大石さんなど登壇者の集合写真
主演の二人と大石さんなど登壇者の集合写真「パブリックビューイング&スペシャルトークショーin京都」にて (写真提供:NHK)  
雅な平安絵巻で1年にわたって私たちを楽しませてくれた大河ドラマ『光る君へ』が、12月15日、ついに最終回を迎えました。深刻な『光る君へ』ロスに陥っている人もいるはず。このドラマをきっかけに『源氏物語』を再び手に取った人も少なくないと思います。
『光る君へ』ゆかりの地や行事を紹介しつつ、平安文化に関するあれこれを綴ってきたこの連載も、いよいよラスト。締めくくりとして、『光る君へ』のスタッフやキャストが集合したファン垂涎のイベント「最終回パブリックビューイング&スペシャルトークショーin京都」の様子を前・後篇に分けてレポートします。
まず前篇では、最終回の放送直前に行われた、『光る君へ』の脚本家・大石静さんとチーフ演出・中島由貴さんのトークショーをお届けします。

前回「『光る君へ』の衣装はこうして生まれた!衣装デザインの知られざる舞台裏。シースルー単を着た和泉式部役・泉里香さんの意外すぎる感想とは」はこちら

トークショーの様子 中央が大石さん、右が中島さん
トークショーの様子 中央が大石さん、右が中島さん(撮影◎筆者)

一人で最終回を見たら、きっと泣いてしまう

会場となった国立京都国際会館のホールには、16000件の応募から選ばれた約1260人が来場。北は東北、南は沖縄・九州から、さらには台湾から駆け付けた人もいたということで、このドラマの人気の高さを見せつけました。

最終回(BS放送)の放送を前に、NHK京都放送局・岩槻里子アナウンサーの司会進行で、まずは大石さんと中島さんの「プレトーク」が行われました。

数々の名作ドラマを生み出してきた大石さんですが、視聴者の方々と、こんな形で最終回を見届けるのは「人生初の体験」。「家で一人で最終回を見たら、きっと泣いてしまう。みなさんと一緒でよかった」と、最終回を迎える寂しさを語りました。

開演前の会場の様子
開演前の会場の様子(撮影◎筆者)