空いたベッドのその後

患者が亡くなる。ベッドが空く。そのベッドがどうなるか、みなさんはご存じだろうか。

ベッドには薄いマットとシーツが敷かれている。マットとシーツは院内でクリーニングされる。残ったベッドはそのままである。

(写真提供:Photo AC)

つまり、そのベッドは、言ってみれば事故物件である。次に来た患者はそのことを知らずに、新しいシーツの事故物件で寝る。そうと知ったら患者は気分が悪いだろう。

しかし病院とはそういう所である。ステルベン(死亡)の発生は日常茶飯事だ。