いきいきと、軽やかに、幸せに
日本が、高齢社会から超高齢社会になって久しいいま、さまざまな面で私たちを取り巻く社会は大きく変わりました。
デジタル機器の広がりや、AIの登場が話題になる一方で、経済は停滞し、格差や性差はあまり改善されず、少子化には歯止めがかかりません。しかし、さまざまな問題に対して、意見を述べ合うことが当たり前だという認識が広がってきたのは、私は前進だと捉えています。
2025年には団塊の世代の全員が後期高齢者となり、新しい価値観のニュー80代、ニュー90代も生まれつつあります。その方々をモデルに、いま60代、70代のシルバー世代も、これからが始まりだと考え、「仕切り直し」をして、いきいきと軽やかに生ききってほしいのです。
目指すべきは、「死ぬまで幸せに生きる」です。
どんな時もユーモアを忘れず、明るく前向きに歩いていたら、なんとかなるものです。
望むべくは、周りの人とコミュニケーションを取りつつ、飛ぶ鳥はあとを濁してもいいから、あとに残る人が笑顔で見送ってくれるようにすること。そのために、一日一日、しっかりと頭を働かせて、人生をまっとうしたいものです。
※本稿は、『老いてもヒグチ。転ばぬ先の幸せのヒント』(清流出版)の一部を再編集したものです。
『老いてもヒグチ。転ばぬ先の幸せのヒント』(著:樋口恵子/清流出版)
経験、実感、調査データからひも解く、ヨタヘロ期のココロエ。
わたくし92歳。ムリせず、楽しく、少しがんばって、暮らしています。