人前に出る機会を作り、気合いを入れて億劫を振り払う

では、億劫に立ち向かうために、どこで気合いを入れるかというと、私の場合は仕事です。

仕事の依頼があれば、資料を読み込んだり、文章を書いたりしなければなりませんから、横になっている体を無理にでも縦にして机に向かいます。

『老いてもヒグチ。転ばぬ先の幸せのヒント』(著:樋口恵子/清流出版)

新聞や雑誌の取材があれば、あらかじめ与えられたテーマについて、考えをまとめて、記憶違いがないか調べたりします。たまに、テレビ出演なんてこともあり、そんな時は美容院に行って身なりを整えます。緊張もしますから背筋がシャンとします。

人と会ったり、人前に出るとなれば、自ずと気合いが入るものです。

億劫になるのは、たぶん、すぐにでもやらなければならない緊急性や切迫した事情がないからだと思います。

だとしたら、意識して人と会ったり、人前に出る機会を作ったりするのはどうでしょう。そのためには、外に出かけて行かなければなりません。趣味の習い事でもいいし、勉強会でもいいのです。月に1回や、週に1回の予定をカレンダーに書き込むだけでも、やる気が出てくるのではないでしょうか。